次世代機のスペック
両ハードともに、前世代のハードと比較して、グラフィック性能や処理速度などのスペックはかなり向上しています。
とくに、今回の次世代機では4K120fpsの映像出力が可能となりました。4Kとは画面解像度の事で、数値が大きくなると画素数が増えてより高画質の映像となります。動画は静止画の集まりですが、120fpsとは、1秒間に120枚の映像を表示して動画となることを意味します。
これまでのハードでは4K60fpsの映像だったので、4K画質で、1秒間に60枚の映像表示までの性能であったと言えます。4K60fpsから4K120fpsになったことで、よりなめらかな映像になったといえます。
現在、対応モニターがほとんど無い(発売予定)(2021.4現在)
4K120fpsの映像を表示するためにはHDMI2.1という規格に対応したモニターが必要となります。現在、発売予定はされていても、実際に発売されているモニターはほとんどありません。
次世代機を買ったとしても4K60fpsまでの映像しか楽しめないということになります。
↑今後発売予定されているHDMI2.1(4K120Hz)対応ゲーミングモニター
ASUS ROG Swift PG32UQ(左)、Acer Nitro XV282K KV(中)、LG 27GP950-B(右)
次世代機専用のゲームがほとんど無い
次世代機が出てすぐの時期には、必ず起こる現象で仕方がない事ですが、次世代機専用ゲームのリリースがまだ少ない状況です。ただ、これまでの新ハード発売時には、新しいハードの性能を体験するために数少ない専用ソフトを購入しましたが、今回は上述の通りで対応モニターもほとんど無いため、あえて購入する必要を感じません。
ソフト不足解消のために、PS5もXBOX seriesX/Sも、前世代までのハードのソフトを遊べるように後方互換となっています。それでも、旧世代ハードのゲームを遊ぶために、あえて次世代機を買う理由は少ないとおもいます。ただ、記憶メディアが次世代機ではHDDからSSDになったことで、ロード時間が短縮されて快適に遊ぶことができるようになります。しかし、オンラインゲームではロード時間は、旧ハード側の遅い方に合わせることになるため、とくに影響はありません。
XBOX series X/SはWindows PCと互換があるソフトがある
マイクロソフトはXBOX series X/Sだけでなく、前世代のXBOX ONEの時間から、XBOX Play ANYWHEREといって、Windows PC上でXBOXの一部のソフトが動くようになっています。代表的なソフトでは、レースゲームのForzaシリーズが対応しています。また、XBox GAME Passといって、サブスクリプションとして、過去作を定額で遊べるサービスも家庭用ゲーム機だけでなくPCでも行ってます。なので、XBox Series X/Sを購入しなくても、PCで代用が可能となります。
それでも、次世代ゲーム機専売タイトルがある
数少ないながらも、次世代機の専売タイトルもあります。また、今後も専売タイトルが発売されていきます。そのソフトで遊びたければ次世代機を購入しなくてはなりません。これは、次世代機を購入すべき理由になります。今やりたいソフトがあるなら急いで購入すべきですし、そうでなければ、欲しいソフトが出るタイミングで購入すればよく、急いで品薄状態で買わなくてもいいと思います。
今後、次世代機ハードを購入するべき理由
VRの進化
PS5にはPS4時代からのPSVRが対応しています。PSVR2の開発も公表されましたが、現在はPSVRのみが発売されています。PS4世代にもPSVR対応ソフトは発売されていますが、PS4のハードスペックのためにゲーム内容はかなり制限されていました。また、描画も一部のソフトでは、120fpsで表示されていましたが、ほとんどのソフトは60fps映像を出力していました。VRにおいては、フレームレートが高いほどVR酔いを起こしにくいといわれています。次世代機でスペックが上がれば、120fpsでの映像を期待できます。
また、PSVRではVR映像の処理のために処理能力を使用していて、グランツーリスモsportsでは、VRモードではオフライン専用で走行車両は自分を含めて2台のみとなっていました。PS5では処理能力がアップしているため、ゲーム内容にも期待できそうです。
一方、XBOX series X/SのMicrosoftはXBOX ONE時代から一貫してXBOXシリーズではVRには対応しないと発表しています。MicrosoftにはwindowsMRという、VRの規格がすでにwindows用では確立されていますが、XBOXのような家庭用ゲーム機には今のところ対応させるつもりは無いようです。なので、VRがXBOX seriesX/Sを購入する理由にはならないといえます。
価格が安い
専用ソフトをやるためであれば、次世代機を買う必要があります。しかし、PCでもリリースされているソフトを遊びたくて、ゲーミングPCもまだ持っていない状況であれば、XBOX series X/SかゲーミングPCを購入するかで悩むことになります。XBOX seriesXは約5万円でゲーミングPCとしては極めて格安です。グラフィックボード1枚分の価格でXBOX series Xが購入できてしまいます。ゲームをやる目的のみであるなら、XBOX series X/Sを購入すればよいと思います。ネットやオフィス用途にも使用するのであれば、それほどPCにスペックが必要ないので、XBOX series X/Sとそこそこの性能のPCを購入するのがよいと思います。
ただ、XBox seriesX/Sが入手できればの前提ですが。
周辺機器にも後方互換性がある
今回の次世代機では、ハンドル型コントローラーやアーケードスティックはこれまでのハードで発売されたものも使用できる後方互換を実現しています。これまでは、新ハードになる度に旧ハードの周辺機器はすべて買い替えになっていましたが、今回の次世代機では周辺機器の買い替えが必要なくなりました。ハンドル型コントローラーなどは10万円近くになるものもあるため、ありがたい仕様であるといえます。
急いで買う必要は無いが、買えるなら買うべき!
現在は、PS5とXBox seriesX/Sの両陣営ともに入手困難な状況が続いています。暗号通貨の高騰やクラウドサーバーの需要急増によるPCやサーバー用の半導体の高騰など、ゲーム機を安定して生産するにはまだ時間がかかりそうです。ただ、やりたいゲームがなければ、焦っていま奔走しなくてもよいと思います。ましてや、転売屋から割高で買う必要は全く無いといえます。
周辺機器も互換性があるので、もし欲しい周辺機器などがあれば、先にそちらから揃えておく方がよいと思います。ただ、今後、次世代機でのみ楽しめるゲームが出ることを考えると、販売していて買えるのであれば買っておくべきだと思います。